本能寺襲撃の謎にせまる(光秀と幕府奉行衆・奉公衆⑱)
、ここに光秀、利三と筒井順慶の接点がみられるのですが、確たるも
のではありません。
道三の室には、有名な深芳野がいますが、深芳野は稲葉一鉄の妹で
あるとの説があります。
が深芳野の娘であるならば、利三は稲葉家と多重に婚姻を重ねたこ
とになります。
いずれにせよ稲葉家は、利三の刑死後、その子息を保護しており、関
係が密接であったことには疑いの余地はありません。
道三の室で、系図上実在を確認できるのは、小見の方と呼ばれる、明
智氏がいます。
小見の方は濃姫の実母であり、光秀の叔母にあたるとの説にたてば、
濃姫と光秀は従兄弟同士となります。
又これに信長実母土田御前がからんでくると、複雑な様相を呈してき
ます。(光秀と信長③、四人の天下人㊹)
とするならば、道三との関係性は疎遠であるべきと考えられ、利三は
これ以外のどこかに出自を持つ者なのでしょう。
寺の変で、信忠重臣として戦死しています。
ました。
斎藤利三が指揮する部隊が光秀軍の最精鋭であったことは、本能寺襲
撃と、その後の山崎戦での布陣および戦闘経過からわかります。
妙心寺智勝院 墓標