2014-10-17 明智資料㉛ 日本史 この書状は、織田信長が丹波国の国人領主である矢野弥三郎 宛に出した朱印状です。 天正四年四月十三日に発給されたと考えられます。内容は、 矢野氏の所領は安堵し、所領での問題は惟任(光秀)と相談 し、忠節に励むことを命じています。 困難な局面にあった丹波制圧戦の中で、信長は織田方にあ る国人領主の小畠氏、片岡氏、川勝氏らに矢野氏と同じく朱 印状をこの時期に発給し、その労をねぎらい、つなぎとめに 躍起になっています。(光秀とその日常⑪) これらの信長の朱印状には、すべて光秀の名が登場し、信長 の光秀に対する期待の大きさが感じられます。 織田信長朱印状(矢野弥三郎宛)