惟任日向守光秀

日本中世史における明智光秀の実像

本能寺襲撃の謎にせまる(光秀とその日常②)


光秀の後半生は、戦いの連続であった。まさしく戦いが光秀の
日常であったといえる。それなりの自負もあっただろう。暗闇の
中、都へ軍を進める光秀の胸中に去来した感情は、高揚感か
それとも、どすぐろい陰湿な復讐心であったかはわからない。

しかし、光秀はこの軍事行動は必ず成功する、との確信を持つ
ていただろう。信長、信忠、家康の三人が至近距離にいる今が
この行動を取らせたのだ、と光秀には思えたかもしれません。

武装蜂起に至る理由は複合的であり、単純ではない。それは
又光秀の性格の最終的な到着点でもありました。

光秀の過ごした日常の中から、本能寺に至る軌跡の断片が見
えるかもしれません。

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